当塾は、中学生については、集団指導を主としています(やはり仲間と一緒に勉強する空気感には利点がたくさんあります)が、もっと勉強時間が必要と判断した生徒たちには、プラスで個別での補習を課しています。
土曜日には、数学のある1問に30分以上かけました。
問「a群の数字とb群の数字を1つずつ取り出すとき、b/aが自然数になる確率を求めよ」
その問題を見て(※ひねった問題には違いありません)、何をやったらいいかよくわからない。とりあえずでたらめな樹形図を書き出す彼。
「えーっとだね、aの数字とbの数字を使って何をするのかね?」と私。
「うーん・・・」
ここで私が「書いてあるじゃん、b/aという分数を作るんでしょ?」と言ってしまうのは簡単で、本人もホッとして、よくわからんけどふーんそっか、となって先に進んでいくでしょう。
でも、それでは意味がない!!!!!
「aとbから数字1つずつ取ったよ。さーどうする?」
「足す?並べて2けたの数を作る?それともかける?」
「さらっとだけど、はっきり問題に書いてあるよ?」
とか、時々水を向けながら、本人が気がつくまでひたすら待ちました。
かと思えば、ほぼ1時間、フォニックス(?)の勉強で終わってしまった時もありました。
教科書の単語索引に載っている単語を読んでもらいながら、音のルールを色々確認。
アルファベットの並びが、規則に則った音の記号としてまだ見えていない。単語を覚えるどころではない。命令したって覚えられないものは覚えられません。
そんな彼に、どこかで時間を割いて説明し、腑に落ちてほしかったのでした。
一対一で補習といっても、手取り足取りで優しく寄り添って・・・というものではありません。
ではなく、基礎基本をちゃんと、身に染みてわかっていないと、この先小手先のテクニックで乗り切ろうとしても、行き詰まることが目に見えています。
進化には時間が必要なのです。
だからときに遠回りでも、基礎基本にじっくりと時間をかけないといけない場合があります。
とくにまだ時間がある今のうちに・・・。
댓글