大学入学共通テストが終わりました。
僕も昨日英語だけ、解いてみました。
相変わらずの分量!
その中で、ひと際ぶっ飛んだ長文問題があったので紹介しましょう。
大問6問目(大問は8つ)、
例年変な小説みたいなものが出る枠です。
若干長くなりますが、
どうぞおつきあいくださいませ~。
(大意)
「あなたは、プロのライター志望の友人のハリーがコンテストに出すヒーロー小説を読んでやり、コメントをしてやることになった。
(以下、その小説)
『ブルーバード&メロディー』
私はヒーローの「ブルーバード」として世界に有名だ。前はヒーローとは名前だけだったが、今はヒーローの名にふさわしくなった。私の話をさせてほしい。
「???」
私は6人組のヒーローグループのメンバーだった。スローガンは「人類のためのヒーロー!」。でも、実際にやっていたことは、くだらないTV番組への出演。有名にはなったが、あのころの私は偽物のスーパーヒーローだった。
「???」
私たちは「ヒーローの暮らし」というリアリティ番組に出ていた。リアリティとはいうが、全部演技だった。排水溝に入ったネコを助けに行くシーンがあった。私は空を飛び、泣いている女の子のところに一瞬でかけつけた。
「・・・どこまでが本当の話、という設定なんだ???」
実際にはTVクルーがネコを連れて排水溝の中で待っていた。しかしなんとそいつはネコを見失ってしまい、探さなければならないという。私はネコの名を呼んだが返事はなかった。
突然、メンバーのメロディーがどこからともなくあらわれた。
彼女はミステリアスで、正体は謎に包まれていたが、地球上どこへでも2秒以内でテレポーテーションができ、いつも思いがけずあらわれるのだった。
「・・・もうワケわからん」
彼女は言った、「ネコちゃんはあなたは信頼できないと思ったのよ。来るように説得してみせるわ」。メロディーはどんな音も、ネコの声も真似できるのだ。こうしてネコを取り戻し、女の子に返した。ポーズを取って写真に収まりながら、私は『俺はバカみたいだなあ』と思った。すると突然頭の中に声がした、『セレブぶっちゃって、本当バカみたいよ』。姿はなかったが、それはメロディーだった。
「・・・・・」
私の両親は国立公園のレンジャーで、パトロールしてハイカーを救出したりしていた。私が超能力に気がついたのは12歳のときだった。
「ほんとうに超能力があるっていう設定?!?」
木登りをしていた木が折れたとき、私は落ちずに宙に浮いたのだ。それを聞いた母は言った、「実はあなたにはお姉さんがいたの、超能力者の」。お姉さんは、その超能力のゆえにどこかの施設に送られてしまったとのことだった。「いつか時が来ればあなたはお姉さんに会えるわ。でも、彼女を施設に行かせるべきじゃなかった。あなたにはそんなことはさせないわ」
私は自分の力をレスキューに生かした。何マイル先でも見えたし飛んでいけたから。やがて私は「超能力レンジャーボーイ」として有名になり、スカウトされ、ブルーバードと名乗ることになったのだ。
「・・・なんかウケるな(苦笑)」
ネコの一件が済み、空を飛んで帰った。電話のメッセージに「メロディーがチームを抜けるってよ」とあった。事務所に着くと、誰かいる!しかし消えてしまった。私のデスクにメモがあった。「ブルーバードへ。ファミリービジネスを始めない?私と一緒に『リアル・ヒーロー』の共同創業者になってほしい」
「やっぱ、メロディーがお姉さんだったんだね!」
メモを読んで、私はメロディーが誰だったかを知った。以来私は彼女と働いている。両親は私たちのことを誇りに思っていると思う。
終わり
(※このあとは現実?に戻って、「あなた」のコメントの文と、設問が続きます。)
・・・・・
いかがでしたでしょうか?
いやー、解いていてもう、
混乱したのなんの💦
お話の中にお話があるというメタな構造!
筋も詳細も現実離れして、ぶっ飛んだ内容!
これをちゃんと読むには必要なものは
確かな英語力に加えて、
国語力
想像力
いや、
ユーモアのセンス
ではありますまいかw
いや、本当に。
こういう文章を、余裕をもって読めるような確かな英語の実力を育てていかなければなあ、と思った次第です。
なお、僕が解いてみた結果は、100点中91点、ただし受験時間80分を結構超過してしまったことを、「日曜日の家事の合間だったんで、全力でやれなかった」という言い訳とともに申し添えておきます。
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